kintone

【RICOH kintone plus徹底解説】kintoneとの違いと導入メリット

kintoneを検討中の方へ

CMでおなじみのサイボウズ社の「kintone(キントーン)」。
業務改善ツールの導入を検討する中で、kintoneは多くの企業にとって有力な選択肢の一つです。しかし、調べていくうちに「RICOH kintone plus(リコー キントーン プラス)」というサービスを目にした方も多いのではないでしょうか。

「”plus”と付いているけれど、通常のkintoneと何が違うの?」
「自社にとってはどちらが合っているのだろう?」

この記事では、そんな疑問を解消するために、RICOH kintone plusの基本から、通常のkintoneとの違い、そしてリコーならではの導入メリットまでを分かりやすく徹底解説します。

RICOH kintone plusとは?

RICOH kintone plusとは、事務機器やITサービスで豊富な実績を持つ株式会社リコーが提供する業務改善プラットフォームです。

ベースとなっているのはサイボウズ社の「kintone」であり、その柔軟なアプリ開発機能や情報共有のしやすさといった中核的な強みはそのまま引き継いでいます。それに加えて、リコーが長年培ってきたオフィス業務への知見を活かした独自の機能やプラグインをパッケージ化したサービスが「RICOH kintone plus」です。

いわば、「kintoneという強力なエンジン」に、「リコーならではの便利な標準装備と、頼れるナビゲーター」を付けて提供される、業務改善のトータルソリューションと言えます。

通常のkintoneとの決定的な違い

では、具体的に通常のkintoneとRICOH kintone plusでは何が違うのでしょうか。以下の比較表で見てみましょう。
※価格などの詳細は公式ページをご覧ください。
RICOH kintone plus
kintone

項目通常のkintoneRICOH kintone plus
提供元サイボウズ株式会社株式会社リコー
料金プランライトコース
スタンダードコース
ワイドコース
スタンダードコースのみ
主な特徴柔軟なカスタマイズ性。豊富な連携サービスやプラグインを別途導入可能。リコー製複合機との連携機能や、便利なプラグインが標準搭載されている。
アプリテンプレート100種類以上のサンプルアプリを提供。kintone標準アプリに加え、リコー独自の業種・業務別テンプレートも利用可能。
サポート体制オンラインや電話でのサポートが中心。対面・オンラインでの導入支援や活用相談も可能。
おすすめの企業IT部門があり自社で柔軟に構築・運用したい企業。
ライトコースを利用したい企業。
複合機連携を活かしたい企業や、手厚いサポートを求める企業。
RICOH kintone plus独自プラグインを利用したい企業。

※別途アカデミック・ガバメントライセンスもあります。

最大の違いは、「リコーのハードウェア(複合機)や知見と、どれだけシームレスに連携できるか」という点にあります。RICOH kintone plusは、ソフトウェア単体ではなく、オフィス全体の業務フローを改善するための機能があらかじめ組み込まれているのが特徴です。

RICOH kintone plusを選ぶ3つの大きなメリット

この違いを踏まえた上で、RICOH kintone plusを選ぶ具体的なメリットを3つご紹介します。

メリット1:「すぐに使える」便利なプラグインが標準搭載

通常のkintoneで「見積書番号を自動で付けたい」「もっと簡単にデータを検索したい」といった要望を実現するには、多くの場合、別途プラグイン(拡張機能)を契約・導入する必要があります。

RICOH kintone plusでは、以下のようなプラグインが追加料金なしで標準搭載されています。

  • 自動採番プラグイン: 「20250919-001」のように、日付や任意の文字を組み合わせた番号を自動で付与できます。
  • カンタン検索プラグイン: データ一覧画面に検索窓を設置し、目的の情報を素早く見つけ出せます。
  • 帳票作成プラグイン: kintone内のデータを、見積書や請求書など指定のフォーマットで簡単に出力できます。
  • PDFビューワープラグイン: 添付されたPDFをダウンロードせずにプレビュー表示できます。

これにより、導入後すぐに業務効率を格段に向上させることができ、プラグイン選定の手間や追加コストも削減できます。

メリット2:複合機連携で紙業務をシームレスに電子化

リコーの強みが最も発揮されるのが、この複合機連携です。オフィスに必ずある複合機とkintoneが直接つながることで、紙の情報を扱う業務が劇的に効率化されます。

<活用例>

  • FAX受注: 複合機で受信したFAX注文書を、自動でkintoneの受注管理アプリにPDFとして登録。担当者は自席のPCや外出先のスマホで即座に内容を確認できます。
  • 紙の日報や請求書: 複合機でスキャンするだけで、該当のアプリにデータを取り込み。手入力の手間とミスを削減し、情報共有をスピードアップします。

紙の書類を電子化する「入口」が最適化されているため、ペーパーレス化をスムーズに進めたい企業にとって、これ以上ないメリットと言えるでしょう。

メリット3:導入から活用まで、リコーの手厚いサポート体制

「ツールを導入したはいいが、使いこなせない」というのは、多くの企業が抱える悩みです。RICOH kintone plusは、全国に拠点を持つリコーのプロフェッショナルスタッフによる手厚いサポートが魅力です。

  • 導入支援: どんなアプリを作れば業務が改善されるか、一緒に考えて提案。
  • アプリ請負開発: 業務課題を解決するkintoneアプリを開発。
  • 運用サポート: kintoneに関する疑問・トラブルをリコー kintone支援センターのスタッフが解決。

ITに詳しい担当者がいない企業でも、専門家のサポートを受けながら安心してDX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩を踏み出すことができます。

こんな企業におすすめします

以上のメリットから、RICOH kintone plusは特に以下のような企業におすすめです。

  • すでにリコーの複合機を利用している、または導入を検討している企業
  • FAXや紙の帳票でのやり取りがまだ多く、ペーパーレス化を進めたい企業
  • kintoneを導入したいが、何から手をつけていいか分からない企業
  • 社内にIT専門の担当者がおらず、手厚いサポートを求めている企業

まとめ

RICOH kintone plusは、単なる「リコーが販売するkintone」ではありません。サイボウズ社の優れたプラットフォームを基盤に、リコーが持つハードウェア連携の強み、オフィス業務のノウハウ、そして全国規模のサポート体制を融合させた、包括的な業務改善ソリューションです。
もしあなたが、ソフトウェアの導入だけでなく、業務全体のフローを見直し、着実にDXを進めたいとお考えなら、RICOH kintone plusは有力な選択肢の一つとなるでしょう。
どちらのツールにも無料トライアルが用意されていますので、導入をご検討の際はぜひ一度お試しください。

TOP