Google Workspace

【2025年版】Google Workspace全プラン徹底解説!あなたに最適なプランは?

Google Workspaceは、メール、カレンダー、ビデオ会議、クラウドストレージ、共同編集可能なドキュメント作成ツールなど、ビジネスや活動に不可欠な機能が一つになった統合型ワークスペースです。
単なるツールの集まりではなく、各機能が連携し、チームの生産性を最大限に高めます。しかし、プランが多様なため、最適なものを選ぶのは難しいかもしれません。
このガイドで、あなたのニーズにぴったりのプランを見つけましょう。

注:Google Workspaceは仕様変更が度々行われるため、本記事では詳細な内容(料金や機能制限など)は割愛させていただきます。

1. 個人事業主・フリーランス向けプラン

まずは、個人でビジネスをしている方向けのプランです。

Google Workspace Individual

個人事業主やフリーランスが、よりプロフェッショナルな働き方を実現するためのプランです。なお、独自ドメインの利用はできません。

主な特徴

  • 予約スケジュール機能: 予約ページを作成でき、空き時間を見せてスムーズな日程調整が可能です。
  • Gmailのメールマーケティング機能: デザイン性の高いテンプレートを使い、複数人への一斉送信ができます。
  • 長時間のグループビデオ会議: 最長24時間のグループ通話、録画やノイズキャンセル機能も利用できます。

こんな方におすすめ

  • 個人事業主、フリーランスの方
  • 飲食店、サロンなど、顧客との予約調整が多い方
  • 無料版のGmailアカウントをそのまま使用したい方

2. 法人向けプラン

法人向けプランは、企業の規模やニーズに合わせて非常に細かく分かれています。ここが一番迷うポイントかもしれません。一つずつ見ていきましょう。

A) 中小企業向け (Business エディション)

一般的に、従業員数300名以下の中小企業を対象としたプランです。プランは下記の3種類があります。

Business Starter

まずは独自ドメインのメールアドレスで始めたい、という小規模なチームやスタートアップに最適です。1ユーザーあたり30GBのストレージが付属します。

Business Standard

最も人気のプランです。Starterの機能に加え、ストレージが2TBに大幅アップし、ビデオ会議の録画機能も使えるようになるため、チームでの本格的なコラボレーションが格段にしやすくなります。

Business Plus

セキュリティを重視する企業におすすめです。データの保持や電子情報開示に役立つ「Google Vault」や、高度なエンドポイント管理機能が追加され、コンプライアンス要件にも対応しやすくなります。

B) 大企業向け (Enterprise エディション)

従業員数300名以上の大企業や、より高度なセキュリティ・コンプライアンス要件を持つ企業向けの最上位プランです。プランはEnterprise StandardEnterprise Plusの2種類があります。

主な特徴

  • 柔軟なストレージ: 条件により追加可能な大容量のストレージが利用できます。
  • 最先端のセキュリティ: データ損失防止(DLP)、S/MIME暗号化、セキュリティレポートなど、最高レベルのセキュリティ機能が搭載されています。
  • 高度なビデオ会議: 最大500人(または1000人)参加、ノイズキャンセル、ドメイン内でのライブストリーミングなど、大規模な組織運営に対応します。
  • AppSheet Core: コーディング不要で業務アプリを開発できるツールが含まれます。

こんな企業におすすめ

  • 全社的に高度なセキュリティポリシーを適用したい大企業
  • 金融、医療など、規制の厳しい業界の企業
  • 膨大な量のデータを扱う企業

C) 現場担当者向け (Frontline エディション)

小売店のスタッフ、工場の作業員、配送ドライバーなど、デスクに座って仕事をする時間よりも、現場で活動する時間が多い「フロントラインワーカー」向けに設計された特別なプランです。プランはFrontline StarterFrontline StandardFrontline Plusの3種類があります。

主な特徴

  • 低コスト: 通常のプランよりも安価に提供されています。
  • モバイル中心の設計: スマートフォンやタブレットでの利用に最適化されています。
  • 必要な機能に限定: 主なコミュニケーションツール(Gmail, Chat, Meet)やコラボレーションツール(Drive, Docsなど)は利用できますが、ストレージ容量は少なめ(1ユーザーあたり5GB)です。

こんな企業におすすめ

  • 小売行、運輸業、建設業、製造業などで、現場スタッフにも安全なコミュニケーション手段を提供したい企業
  • 全従業員にアカウントを配布したいが、コストは抑えたい企業

D) 既存ツールとの連携向け (Essentials エディション)

「メールはMicrosoft 365を使い続けたい。でも、Googleのビデオ会議や共同編集機能は魅力的…」そんな企業のためのプランです。プランはEssentials Starter(無料)Enterprise EssentialsEnterprise Essentials Plusの3種類があります。

主な特徴

  • Gmailは含まない: このプランの最大の特徴です。既存のメール環境を変更する必要がありません。
  • コラボレーションツールに特化: Google Meet、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドといった共同作業ツールを中心に提供されます。

こんな企業におすすめ

  • 既に他のメールシステムを導入済みで、変更が難しい企業
  • 特定のプロジェクトや部門だけで、Googleのコラボレーションツールを使いたい企業

3. 教育機関向けプラン (Google Workspace for Education)

認定された教育機関であれば、無料で利用できるプランから、高度な機能を持つ有料プランまで用意されています。プランは下記の4種類があります。

Education Fundamentals

無料で利用できる基本プランです。100TBの共有ストレージが提供され、クラス運営や共同学習に必要なツールが揃っています。

有料版 (Teaching and Learning Upgrade、Standard、Plus)

より高度なセキュリティ機能、高度なビデオ会議機能(大人数参加、ブレイクアウトセッションなど)、盗用検知レポートといった、教育現場のニーズに応えるための追加機能が利用できます。

4. 非営利団体向けプラン (Google Workspace for Nonprofits)

社会貢献活動を行う非営利団体を支援するためのプランです。

Google Workspace for Nonprofits

対象となる非営利団体は、Business Starterと同等の機能を無料で利用できます。独自ドメインのメールアドレスや、基本的なコラボレーションツールを使って、活動の効率化や情報共有を円滑に進めることができます。

アップグレード割引

Business Standard/PlusやEnterpriseプランも、大幅な割引価格で利用可能です。

まとめ:最適なプランを見つけるために

ここまで見てきたように、Google Workspaceには本当に多様なプランがあります。最適なプランを選ぶためのポイントは、以下の3つです。

  1. 組織の規模と種類は?: 個人事業主なのか、中小企業なのか、大企業なのか。それとも教育機関や非営利団体なのか。
  2. どんな働き方をしたいか?: シンプルなメールとファイル共有が中心か、ビデオ会議での録画や高度な共同編集が必要か。
  3. セキュリティ要件は?: 業界の規制や社内ポリシーで、高度なデータ管理やセキュリティ機能が必須か。

まずは自社の現状と将来のビジョンを整理し、この記事を参考にしながら、いくつかのプランを比較検討してみてはいかがでしょうか。多くのプランには無料試用期間が設けられているので、実際に使ってみて判断するのも良い方法ですよ。

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