「kintoneを導入したけれど、何から学べばいいかわからない」
「もっとkintoneを使いこなして、業務改善に活かしたい」
そんな風に考えているkintone初心者のみなさん。最初の目標として「kintone認定 アソシエイト」の資格取得を目指してみませんか?
この資格を取得することで、kintoneの基礎知識を体系的に学ぶことができ、kintoneの標準機能で何ができるかが理解できるようになります。
この記事では、kintone認定 アソシエイトのメリットと、私が実際に合格した際に行った学習方法について詳しく解説します。
kintone認定 アソシエイトとは?
kintone認定 アソシエイトは、kintoneの開発元であるサイボウズ社が提供する認定資格の一つです。この試験では、kintoneの基本的な機能やアプリ作成、運用管理に関する幅広い知識が問われます。
主な対象者
- kintoneの利用を始めたばかりの方
- 自社のkintone環境でアプリ作成を担当する方
- 業務改善のためにkintoneの活用を考えている方
一言で言えば、「kintoneで業務改善アプリを構築・運用できる基礎力」を証明するための資格です。より高度な「スペシャリスト」「エキスパート」資格への登竜門ともいえる、すべてのkintoneユーザーにおすすめの第一歩です。
資格を取得する3つのメリット
kintone初心者がアソシエイト資格を目指すべきメリットを紹介します。
1. 体系的な知識が身につき、学習の近道になる
kintoneは直感的に使えますが、その機能を有効活用するためには、設定や概念の正しい理解が不可欠です。「通知」「アクセス権」「プロセス管理」など、独学では曖昧になりがちな知識を、資格学習を通じて体系的に学ぶことができます。
2. スキルを客観的に証明できる
アソシエイト資格を保有していることで、社内での信頼性が高まるだけでなく、「kintoneの基本機能を理解し、適切にアプリを作成・管理できるスキルがある」という客観的な証明になります。
3. kintone活用の自信がつく
試験に合格するという成功体験は、kintoneを扱う上で大きな自信となります。「この設定で合っているかな?」といった不安が減り、より積極的に「こんなアプリを作ってみよう」「この業務もkintone化できるかも」といった前向きなアイデアが生まれ、kintoneの可能性に気づくことができます。
私はこれで合格しました
では、具体的にどのように学習を進めれば良いのでしょうか。以下に私が実際に合格した際に行った勉強法をご紹介します。前提として、私自身は何かを常に学習するような習慣は特になく、kintoneはおろか、ノーコードツールもデータベースも触れたことがない状態からスタートしました。
学習期間:1ヶ月(50時間程度)
学習方法
- 動画を見る:kintone認定 アソシエイト試験対策動画【全48回】を
眠気と闘いながら1.5倍速で一通り視聴。 - 練習問題を解く:kintone認定アソシエイト試験 練習問題をひたすら繰り返すと自身の苦手な項目が分かるようになる。試験前に満点近く取れるようになるとベスト。
- テキストを読む:kintone認定 アソシエイト試験対策テキストを読み込む。1周目は流し読み、2周目は理解しながらつまづく箇所の把握、3周目は復習といった具合に。
- ヘルプを見る:kintone ヘルプすべてに目を通す。実務に役立つTipsもあるので、どんなことが記載されているかを把握しておくのもおすすめ。
- kintoneを触る:上記1~4の学習を実際にkintone(無料お試し)を操作しながら行う。
やはり大切なのは、毎日少しずつでもkintoneに触れることです。kintone認定 アソシエイト試験が他の試験と違うのは、文字(知識)だけの学習では操作した時のイメージができず、実際にkintoneに触れておかないと合格が難しいところにあります。
なぜ最初の目標としてアソシエイト資格をおすすめするのか
kintone学習の第一歩として、なぜここまでアソシエイト資格の取得をおすすめするのでしょうか。
「試験合格」という明確な目標がモチベーション維持に繋がるという点も大きいですが、最大の理由は「社内でkintoneを導入するうえで、遠回り・非効率な運用を避けるため」です。
kintoneの魅力は、プログラミング知識がなくても、Excelのような感覚で直感的にアプリを作成し、スピーディーに改善できる点にあります。しかし、その手軽さゆえに、実際に運用が始まってから(データが蓄積されてから)の修正は、大きなリスクを伴うことがあります。
例えば、運用後に次のような要望が出てきたとします。
「案件管理アプリの顧客情報を、顧客管理アプリとして別で作成しルックアップで参照したい」
「バラバラのフィールド(入力項目)を、見やすいようにテーブルにしたい」
こうした修正には、アプリの一時的な稼働停止や、既存データの移行(エクスポート・インポート)といった作業が必要です。もし、kintoneの扱いに不慣れなまま作業を行い、手順を間違えてしまうと、最悪の場合、これまで蓄積してきた大切なデータを損失させてしまう可能性があります。
それならば、最初にkintoneの基本機能を正しく理解し、効率的な運用を見据えたアプリを作成する方が、管理者にとっても、利用者にとっても、結果的にずっと効率的だと言えます。アソシエイトの学習は、そのための「転ばぬ先の杖」となるのです。
kintoneスキルを次のレベルへ
kintone認定 アソシエイトは、単なる資格以上の価値を持っています。
もしあなたがkintoneをより効果的に活用したいと考えているなら、ぜひアソシエイト資格の取得を目指してみてください。kintoneの可能性をさらに感じるようになるはずです。